はり・きゅう・気功整体(東洋医学について)

数千年の歴史をもつ世界観「陰陽五行論」そこから生まれた東洋医学の世界

中国春秋戦国時代頃に成立したと言われている「陰陽五行論」は東洋医学のベースとなる根本的な世界観です。

政治・経済・道徳・倫理など東アジア全体の文化に多大な影響を与えています。

この世界の全てはまず「陰」と「陽」という二つの要素に分かれます。そしてそれぞれがさらに「五行」という五つの要素に分けられます。

これで森羅万象を語るという統一理論です。

五行は「木・火・土・金・水」(もっかどごんすい)であり、それぞれに生かす関係、牽制する関係があります。

人体は小宇宙

陰主陽従の風船理論

陰陽五行論「陰陽五行論」はこの世の全てを語る統一理論であると言いましたが、この世界に生きる人間にも当てはまります。

例えば、我々の上半身は陽で下半身は陰です。右半身は陰で左半身は陽です。お腹側は陰で背中側は陽です。

男性は陽気が強く、女性は陰気が強いと言われています。

東洋の考え方の根本はバランスをとること、です。ここが近代医学、ひいては近代的世界観と違うポイントです。

陰が悪くて陽がいいということはありません。

どちらも力強くバランスを取り合っている状態が理想なのです。また敢えて言えばむしろ一番安定した形は「陰主陽従」と言われています。

これはなかなか感覚的に分かりにくいお話です。陰陽は上下ないはずなのに主従があるということですから。

これは独自の風船理論でお話をするとその感覚がつかめるかもしれません。ここに一個のまだ膨らませてる前の風船があります。

この風船が形をもって世に存在するためには空気を入れて膨らませなければなりません。

陽気というのは拡散する性質を持っています。そして逆に陰は集まろうという性質を持っています。

空気というのは拡散する性質を持つ陽の力、そして風船のゴムは集まろうとする陰の力です。

風船に空気を入れるとゴムの弾力と空気の拡散力で丸くなり、形が現れます。

バランスが良く膨らんだ風船は適度の弾力と適度の軽さを持ち、風に漂う自由もありますが、その形は崩れません。

このモデルで感覚が伝わるかと思いますが、つまり陽はそれだけでは拡散してしまうだけで形になりません。

陰もそれだけでは動きの無い状態です。動きとは生命活動そのものですから死んでいる状態です。

陽気は陰気の惹きつける力を持つことで初めて形となります。陰気は陽気の拡散する力で命を得ます。

しかし、陽気は拡散してしまうと無ですが、陰気は留まってそこに残ります。

そのトポスの主は陰でありますので、この関係は「陰主陽従」となります。

また、「風船の形は陰によって決まるから」とも言えます。

人間の心身についても、人間関係においても、物事の達成においても、この世の成り立ちにおいてもこの関係は変わりません。

実は「かかあ天下」がこの世の安定の秘訣?なのかもしれませんね(笑)

経絡について

経絡について

人間の身体には経絡という14本のエネルギー(気)の流れる管が通っています。

これは経穴(ツボ)を繋いだもので、それぞれに五行の配当があります。そしてその五行にはそれぞれ各臓器が割り振られています。

木:肝臓・胆嚢 火:心臓・小腸 土:脾・胃 金:肺・大腸 水:腎臓・膀胱 などです。

陰と陽にそれぞれの臓器が割り振られているわけです。

木でいうと、陰経は肝臓でその裏の陽は胆嚢ということになります。

木火土金水の陰陽で10本、さらに身体の腹側と背中の真ん中を通る任脈、督脈、それに火はもう一つ陰陽のペア(心包・三焦)がありまして、合計14本となります。

前述した様に、この経絡同士はじゃんけんの様な関係を持っていて、生かす相性、牽制する相性などがあり、実際の治療はその性質を鑑みて行います。

本来のはり・きゅうは前述の理論の下に経絡のエネルギー(気)の流れの調整をするための方法なのです。

例えば水(腎)が弱っている人は、その母である金(肺)の経絡のエネルギーを補給して流れの調整をするというものです。

人類の宝物「五臓の色体表」

経験医学の集大成

五行の色体表

これぞ東洋医学の集大成というものに「五臓の色体表」があります。

これは様々な病変、未病と経絡の関係から感情や味、季節までを網羅したものです。

木を例に説明しますと、木は目を司りますので目の疲れは肝の気の流れが問題なのだとわかります。

そして木の「味の配当」は「酸(すっぱいもの)」ですから、目の疲れをとるにはすっぱいものをよく摂るようにすれば良いのだと分かります。

また季節は「春」なので春は肝臓が疲れやすい季節なのだなというのも分かります。

この色体表は問診に素晴らしい力を発揮します。まさに人類の宝といえるでしょう。

余談ですが、木の季節の配当は「春」で色は「青」です、「青春」という熟語はここから来ているのですね。また金の季節は「秋」で色は「白」です。

詩人、北原白秋の「白秋」はここからとったというのが分かります。

気功について

気功も陰陽五行の経絡理論の下に身体の気の流れを整え、しっかりと気を練りバランスを強化する技です。

東洋医学の考え方の根本はとにかくバランスをとることに尽きます。

邪気と言いますが、気に邪も正も実はありません。いうならば邪気とは「流れの悪い気、淀んだ気」であり、バランスを整え、流れを改善することで良い気になります。

喜び事であまり喜びすぎるのもいけません。そういう人は悲しみの時にはおのずから沈み込みが激しくなります。

バランスの取れた気の流れは、日常のストレスに動じない心と身体を作ります。

当院の隣には仙台気功教室の草分けである「龍水気功道場」があります。

現院長も幼少の頃から薫陶を受け、現在は師範として日々実践しております。

気功の中で最も基本となる内気功「易筋洗髄教」と外気功である「布気功」を中心に呼吸法、瞑想法などを行っています。

「易」とは変化を意味します。事象を易える(かえる)ということです。

「易筋」とは「筋肉をかえる」という意味です。「易筋洗髄教」とは「髄を洗って筋を易える」ということです。

ちなみに五行ですと筋は木(肝)が司り、髄は水(腎)が司ります。水は木を生かします(水生木)。まさしく「肝腎」な気功法です。

ちなみに中国の王朝交代のことは「易姓革命」と言います。

「天命が革まって姓が易わる」ということです。

また四書五経の一つに「易教」というものがありますが、これは世の中、森羅万象の変化を見る学問です。易占いはこの易教の理論からきているんですね。

占いもまさしく物事の移り変わりを見る学問であるというわけです。

この世の生きているものは絶えず動いています。

我々もまた動きながらその変化にたゆたう小舟のようなものです。

我々も日々変わります。その流れをとめてはいけません。気持ち良く流れにたゆたう修行が気功です。

「気功」とは身体の側に働きかけることで自律神経を整える古来からの知恵です。

「怪力乱神を語らず」とは孔子の言葉ですが、理性では説明できないことがらについて多くを語るのは間違いであると思っています。

心と身体はひとつです。まずは身体を整えること、それが始めの一歩です。

気功教室写真

「龍水気功道場本部」はもちろん「仙台リビング新聞社」のカルチャースクールなどでも沢山の生徒さんと共に日々練功しております。

気功教室について興味のある方はお気軽にご相談ください。