木:肝・胆経
伊東整体理論:経絡編
近代的身体の在り方を相対化し人間本来の生命力を取り戻す【総合整体治療理論】
木:肝・胆経
東洋医学の理論図である五臓の色体表によれば肝臓および胆嚢の経絡は眼の不調、筋肉の不調に関係しています。
季節の配当は「春」、色の配当は「青」、味の配当は「酸」、感情の配当は「怒」となっています。
変に怒りっぽくなったり、眼が疲れやすいなどの症状が出てきたら肝経胆経の経絡に問題があるかもしれません。
ちなみに「青春」とは意味は関係ありませんが陰陽五行的には語呂がいい言葉ですね。
おそらく最初に使った人、眼にした人々は漢籍の素養が現代人よりもあったはずです。
この言葉に「語呂」の良さを感じて広まったのではないかと思っています。
症状と経穴:肝経
この経絡は筋肉の働きに関係があります。
東洋医学的にはてんかん、ひきつけ、筋肉の麻痺、内臓の位置の異常、ヘルニアなどの筋肉の硬直や弛緩を伴う症状に対しての治療はこの経絡の流れを整えるのが重要になってきます。
肝経の原穴は太衝で動脈の拍動を感じます。ちなみに14歳になってここの拍動が無い場合、妊娠しないと言われています。
中都という経穴は肝経の郄穴であり急性の生殖器の疾患などに用います。
期門という経穴は肝経の墓穴で肝臓の疾患の重要な治療点です。
ここの部分はカッピングで水泡などの強烈な反応が出やすい場所です。ここの治療は背部の膀胱経の肝兪とあわせて治療すると効果的です。
肝経は頭頂部にある百会という経穴で終わります。目眩や血圧の異常などとも密接に関係しております。
また男女ともに怒りっぽさ、イライラなども肝経の治療は非常に効果的です。
症状と経穴:胆経
胆経は冷え込みの集まりやすい経絡です。胆嚢の機能が落ち込むと寒さに対する抵抗力が落ちます。
偏頭痛や風邪のひきやすさ、神経痛や早朝のこむらがえり、寝違え、顔面神経麻痺なども胆経に関係しています。
重要な治療点に首の付け根の「風池」があります。
風とは冷え込みのことであり、冷え込みの溜まる場所という意味でもあります。
脳卒中のことを中風と言います。風に中(あた)るの意味です。
実は卒中は冷え込みからくるものと考えられていました。
婦人科系の病とも密接な関係があり、当院の不妊、逆子治療などには胆経の治療が欠かせないものになっています。
真の整体を受けましょう
伊東鍼灸整骨院では様々な治療技術(鍼灸、カッピング、手技、電療など)を駆使して経絡の流れを整えながら、西洋医学的な観点からは原因がわからず無為な対症療法に陥りがちな疾患や体の症状を改善します。
人間の身体を様々な世界観、観点から考察し治療するための哲学が伊東整体理論なのです。
他では受けるのことのできない総合的な整体を是非受けにいらしてください。