仙台整体日誌：頭痛の患者さん

身体を整えようと整体を選択する患者さんには「慢性頭痛」の方が多い。

医科にかかっても薬でなんとかするしかないのが頭痛。

日常生活を薬に頼ることを余儀なくされてしまうのが耐えられない方が一定数おられるからだろう。

病気でもないのに毎朝頭痛薬を飲まなくてはならないのは、そりゃ不安である。

そこで、投薬以外の方法を模索した結果、整体や鍼灸にたどり着く。

ただし、そうやって辿り着いたはずのこの世界は慰安と治療がごちゃごちゃの魑魅魍魎の住む世界。

素人とプロ、職人と経営者、玉と石が混淆するジャングルである。

多くは揉みほぐし、マッサージなどでその場をやり過ごすパターンで治療は行わない。

頓服的にダラダラと通い続けることになる。

 

当院は大体薬がいらなくなって卒業となるのでそういうことはあまりない。

頭痛治療には構造的要因、食事などの栄養に関することが複雑に絡み合っているものなので、深い思索が必要となる。

 

それにしたってまずは構造的要因、とりわけ体幹の可動の確保は最優先課題となる。

その理由が緊張型であれ、片頭痛のような生理的要因のものであれ変わらない。

精神的なストレスに関わるものだって構造ストレスが起因になっていることがとても多いからだ。

 

治療の選択は「近代医療かそれ以外か」のような二項対立みたいな思考で雑に行わない方がいいと思っている。

 

そもそも、何でも屋はなんでも知っておかなければならないわけだから、そこらへんの医師よりも幅広い知識を持たなければならないのが代替医療の治療家の矜持であるべきで、それは世間の評価とは関係なく持っていなければいけないと思っている。

 

患者さんとしては、まずは頭痛の種類、せめて緊張型と片頭痛の違いくらいはきっちり説明できる整体治療家や鍼灸師を探すべきです。

最初にスピリチュアルなことを言い出すなんてのは論外ですからね（笑）