仙台整体日誌:腰痛の話.1「ぎっくり腰と一口には言うけれど」
2025/02/04
腰痛の話 ⑴
ぎっくり腰と一口に言うけれど
急性腰痛のことを一言でぎっくり腰と表すことがありますが、どちらも現在の状態を表しているに過ぎないことは皆さんお分かりでしょう。
しかし、その病態も原因も様々、体をひねるのが難しいとか、座ったり立ったりが痛いとか、呼吸しても痛い、そのままでは大丈夫だが歩行ができないというもの、中には安静にしていても痛いものなど。
大体、皆さん、その動作や痛みのある場所のことに関しては饒舌です。それ以外についてはあまり考えていない。
そして、整形外科なんかのお医者さんは基本的に折れたりしてなければ、健康保険法という大きな縛りがありますから、自分達ができることは投薬しかない。そうなるとその先の構造の問題を考える意味がない。畢竟、患者自身からの訴え以上のことはあまり考えない。
そこで整骨院や整体、鍼灸などの助けを借りようと思う患者さんも多いですが、そこでも経験の少ない人なんかはもちろん、そもそも資格制度の問題も相まって玉石混交が激しい世界なので、能力と知性の差が大きい。患者の症状を冷静に見られない先生も多い。
ここは法律の縛りがないからそもそも自由。自由すぎて混乱している。
その自由を何に使うかは各先生、治療院によって全く違う。頭がよけりゃいいというものでもない、頭が回る人はなんでも効率で考えてしまいがちで、その効率ってのを測るのは数字を見るのが一般的だから、時間単位のお金を考えてしまう。方やそこまで頭は回らないが効率的ではなくて、人柄がいい先生もいるが、問題は人が良過ぎてもダメだというジレンマがある。
正直、ついつい細かいことまで考えてしまう性格の悪さも必要だったりするのが治療家だ。その人の構造のアラが当たり前に見えてしまう。その刃は自分にも同様に向かってくるから日々の改善と経験の蓄積に結びつく。
急性腰痛は突然起こってしまうように見える。だから急性なのだが、弾の入ってないピストルの引き金をいくら引いても弾が出ないのと同じで、日常の生活で起こる急性腰痛はそれまでの構造の歪みという弾と火薬が充填されていなければ発射されない。
そして、その実際の痛みは端的にいえば大体3種類の原因に分けられる。
一つ目は炎症、二つ目はその逆である血流不全、三つ目は構造を守ろうとする防衛反応。
次回はそこら辺から本格的に腰痛について
深掘りをしていきます。
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