【身体構造力シリーズ】 第9回:薬剤による傷病
2026/02/10
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この記事の著者情報
伊東鍼灸整骨院 代表
柔道整復師の伊東義晃です。1970年に宮城県仙台市に生まれ、代表の幼少期から整体院を開院していた父(先代)の影響で自らも柔道整復師の道を目指す。整体の施術人数12万人以上。2020年に自身が執筆した書籍「身体構造力〜日本人のからだと思考の関係論」(幻冬舎刊)を出版。
薬剤との付き合い方
〈身体構造力〉から見た薬剤による傷病―
10数軒の医療機関を経て来院された患者さん
今回ご紹介するのは、
10数軒もの病院・クリニックを受診した末に当院に来院された患者さんです。
最初の主訴は、〝寝汗〟。
一晩に2回は着替えなければならないほどの量で、背中がざわつくような感覚とともに、首筋から肩甲骨の間を中心に一気に汗が噴き出す
という状態でした。
薬が増える一方で、改善しない現実
ご主人の大学時代の友人関係を頼り、病院クリニックを次々と受診されましたが、
結果は 薬が増えていくだけ。もともとの持病の薬も含め、来院時には 7種類もの薬 を服用されていました。
これは決して珍しいことではありません。
多くの方が、生活習慣は変えない薬で数値だけを抑える「基準値」で作られた病名を疑わない
という現在の医療パラダイムの中で、疑問を持つ機会すら与えられていません。
当院に来られた意外なきっかけ
―薬剤のみでは救われない―
そんな彼女が当院のような場所に来られたきっかけは、寝汗とは直接関係のない 友人の眼科医の一言 でした。
「薬、出されすぎてるよ。
ちょっとおかしいな。鍼とか漢方の方がいいんじゃない?」
この一言で初めて、
西洋医学以外のアプローチが存在することに気づいたといいます。
寝汗の本質①
― 自律神経は薬だけでは整わない ―
寝汗は、「自律神経の乱れ」と一言で片づけられがちです。しかし実際には、なぜ交感神経が過剰になるのかなぜ夜間に切り替わらないのか
という 背景 が存在します。薬で抑え込むことはできても、身体の状態そのものが変わらなければ、根本的な改善にはなりません。
当院で最初に行ったこと
― 薬剤の整理―
当院で最初に行ったのは、施術ではありません。まず「薬」を一つずつ整理しました
現在飲んでいる薬を全て確認やめられる可能性のあるものを洗い出す情報をお伝えし、判断はご本人に委ねる。特に、心療内科の処方薬
内科の処方、とりわけ降圧剤については、
血圧を1日3回計測 してもらい、ご自身の体調と丁寧に向き合っていただきました。
※強制は一切していません。
判断する材料を提示しただけです。
構造から整えるというアプローチ
薬の整理と並行して、鍼灸整体を行い、身体の緊張そのものを解いていくアプローチを進めました。すると、寝汗は 2週間ほどで比較的素直に寛解していきました。
そこで明かされた「もう一つの悩み」
― 長年の足の痺れ―
寝汗が落ち着いた頃、彼女にこう打ち明けられました。「実は、もう10年以上、脚が痺れていて歩くのが辛いんです」
特に、下腿部、足裏にかけての痺れが強く、
整形外科では「脊柱管狭窄症。手術すれば治るかも。まぁ歳だからね」という 典型的な説明 しか受けていませんでした。
10年以上放置された症状とむきあう
そこからは、脚の痺れの治療へと移行しました。正直に言えば、10年以上適切な治療も整体も受けておらず、成長期でもない条件の中で、神経の回復には時間がかかります。
「まぁ歳だからね」は、こういう場面 で使うべき言葉かもしれません。
時間はかかったが結果が出た
真面目が一番
それから約1年。
彼女は当院の分析をよく理解し、何よりも 信頼してくださり真面目に通院されました。結果として、脚の痺れは消失、歩行も問題なし。
「この歳で本当に治るなんて信じられない!」
と、満面の笑顔を見せてくださいました。
治療の過程で、服用していた薬はすべて不要だったことも分かり、現在は一切飲んでいません。体の不調は、単一の臓器や数値だけで説明できるものではありません。
薬
神経
構造
生活
それらが どう組み合わさっているか を見直すことで、初めて本当の改善が起こります。
現在、彼女は大きな不調はありませんが、月に一度、「私に会いに」来てくださっています(笑)
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伊東鍼灸整骨院
宮城県仙台市若林区清水小路5-6 エステート五橋1103
電話番号 : 022-266-5234
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