仙台整体日誌:脊柱管狭窄症で痺れと痛みの患者さん 70代女性
2024/05/16
仙台整体日誌:脊柱管狭窄症で痺れと痛みの患者さん 70代女性
娘さんからのご紹介で来院。
右の臀部から大腿裏の疼痛、そして立位時に膝下外側に痺れと痛みがあって歩行困難ということだった。
かかりつけの医師から総合病院へ。MRIを勧められ撮影した。医師の見立ては「脊柱管に狭窄がみられるのでそれが原因だと思うが、手術するまでではないから経過を見ましょう」という、耳にタコができるほど聞く常套句。そしてこれもお馴染みのリリカが処方された。
誤解を恐れずに言えば、医師のこの言葉の意味は「とりあえず感想を言わないといけないのでそれらしいことは言わせていただきましたが、実はよくわかりません」です。ちなみに〜〜病と付くもの以外の〜〜症とか〜〜症候群といわれるものは「原因がわかりませんけど保険請求したいのでそれらしい名前つけますね」という意味です。ご参考まで。
なにはさて、色々とお話をきかせていただいて、触診問診視診の結果、股関節に問題があることがわかった。
そもそも症状が脊柱管狭窄が指摘された部位と全く合わない。これは神経的な問題というよりも骨格構造の問題を疑うのが合理的。右脚の重心が外側に偏りすぎて股関節に変位が起きてまともな回旋運動が阻害されていることから起きている症状だと説明。
結果として不良姿勢にも繋がるし、脊柱管が狭窄したり、椎間板の内圧が高まったりして画像にはそれが現れる。
しかし、それは痛みの原因ではなくて結果なのである。
まずは結果として起こっている不良姿勢から改善させていく。深層筋の強張りは中心軸に近いので、その部分をストレッチするにはそれなりの構造的理解が不可欠。機械でもなんでも使用してまずはコアにアプローチをかけていく。
ある程度まで柔軟性が確保できたら股関節の調整。足関節の矯正(主に距骨の位置以上に注意を払って)。適正な状態を維持するためのテーピング。
3回程度の施術で疼痛は消失。普通に歩けるようになった。
こういう患者さんに出会うたびにご縁があって当院に来ていただいて本当によかったとしみじみ思う。
〝様子見〟で放置されて、どうしようもなくなってとりあえず手術して結局治らないとご来院される患者さんにお会いするにつけ、せつない気持ちになるからである。
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伊東鍼灸整骨院
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