仙台整体日誌:逆子整体治療の患者さん 30代女性
2024/06/12
25週で逆子を指摘された妊婦さんが来院。
偶然、同じくらいの方が2人連続。さらに一人は35週の方。
25週の一人と35週の方は2回ほどの施術でめでたくお戻りになった。
もう一人の方は他にも少し問題があるので、直前までかかるかな。
しかし、なんとかしたい!自然分娩で産んでほしい。
さて、ここで皆さんに質問です。この世で一番尊い存在とはなんでしょう?
突然どうしたんだ?なんかの宗教か?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね、でも答えはいたってシンプルかつ合理的です。
答えは〝妊婦さん〟です。
神様でも仏様でもない。これは有史以来の動物の真理です。
だって木の股から生まれた人間はいないんです。キリスト様だって妊婦から生まれたんですからね。
人はお母さんのお腹の中で、おそらく人生で一番最初の愛を受け取って生まれてきたんです。
ここでは妊婦さんの人格は問いません、問う必要がない。妊婦であるだけで尊いんです。
だからこの理屈は穴がない(笑)
ともあれ、こういうわけで当院にとって妊婦さんは特別な存在です。
そんな妊婦さんの悩みはとにかく最優先で解決したい!
逆子について、古くから鍼灸の有効性は論を俟たないわけですが、さらに再現性と有効性を上げたいと考えてきました。
私の専門は〝構造〟ですから、その観点からもできることは必ずあるはずだと観察していましたら、当然、逆子の妊婦さんには構造的な問題点が多々見つかります。
姿勢の問題がとても大きい。著書でもさんざん述べていますが、とにかく〝構造〟の問題はエビデンスレベルの高い論文が原理的に作りにくいので軽視されがちです。
しかし、呆れるほど当たり前に存在します。
「論文に無いから存在しない」って勘違いは、そんな馬鹿なって思いますけど意外に陥るんです。
今回のコロナ禍でも嫌と言うほど顕在化しましたね。
28週を超えた赤ちゃんは頭がどんどん大きくなって、胴体よりも頭が重くなります。それが羊水の中に浮かんでるのですから自然に頭が下になる。それが居心地が良い。
しかし、そうなってないのはなにかしら構造的な問題がある。臍帯が首とか肩にかかっているとか、そもそも少し短いとか。しかし、そこまでは当然、産科も考える。
ただ、肝心の母体の姿勢や構造は考えないんですね。でもこれってまるで三角の枠に四角をはめようとして填まらないって悩んでいるお猿さんなのかしらって思ってしまう。
ほら、丸い穴から中の餌掴んでしまうと手を引き抜けなくて悩んでるお猿さん見てるみたいな気持ちになる。
そこで母体の姿勢とか筋緊張とか何も考えずに外回転術ってのをやったりする。これは外から胎児の頭を掴んで無理やり回すというものです。
でもそれって先の例からすると、ガラス割っちゃうとか四角の角をグシャッとやってるわけね。
それで「ほら戻ったでしょ」って。。。
ここまで読んだ皆さんならこれがいかに考えが足りないお粗末な方法かが分かるでしょう。
科学って何?医学って科学なんだろうかって思う瞬間が多々あります。
コロンブスの卵ってのは、卵の底をグシャッとやって「ドヤ!」なわけですが、それはその卵は後で「スタッフが美味しくいただきました」ってのがあるからいいんで、胎児はそういうわけにはいかないでしょうが。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で快適な体位を探しているだけ。自然にそうなるようにすれば良い。
赤ちゃんは木になる果実のようなもので、環境で実のなり方も変わるのは当然です。
前置胎盤についてもお話もありますが、今日のところはひとまずこの辺で。
逆子の妊婦さん、時期が迫っていても諦めずにとにかく当院に来てほしいです。他とは信念も思いも発想も違うから。
逆子じゃなくても辛い痛みや不快な症状があったらとにかく相談してくださいね。
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伊東鍼灸整骨院
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