仙台整体日誌:自律神経失調症、脚の痺れの患者さん 70代女性
2024/10/16
10数軒のお医者様の末に当院に出逢われた患者さん。
最初に当院に来られた原因となった愁訴は〝寝汗〟。
一晩に2回は着替えなければならないほど。
ご主人の大学の友人関係の病院、クリニックなどほうぼう訪ねるが薬が増えるだけで一向に治らない。
かねてからの持病の薬も併せて来院時には七種類を数えた。
そんな西洋医学一辺倒の患者さんは珍しくない。というよりもほとんどの方が日々の生活習慣を改めずに生活習慣病の薬剤を飲んで溜飲を下げる。そもそも、生活習慣病などという基準値で作られた病を無批判に信じ込む。
これが現在のパラダイムだ。
そんな、彼女が当院のような異世界に来たきっかけは、その愁訴とは関係がない友人の眼科医の一言だった。
「薬出されすぎてるよ、おかしいなぁ。鍼とか漢方薬とかの方がいいんじゃない?」
そこでやっと別のアプローチが存在することに気づいたのである。
背中がざわざわしてくると、首筋から肩甲骨の間あたりを中心にダーっと汗をかく。
まずは彼女が飲んでいる薬を一つずつチェックして、やめられるものは全て一度飲むのを再考していただく。
心療内科から処方されているお薬類はもちろんのこと、内科の処方、とりわけ降圧剤は真っ先に様子をみていただく。日に3度の血圧計測をしてもらった上で、ご自分の体調をしっかり向き合って考えていただく。
強制はもちろんしない。しっかりとした情報をお伝えして本人に判断していただくだけ。
それが終われば、あとは鍼灸と整体をしっかりやる。
寝汗のほうは2週間ほど薬を抜きながら治療をしていくと割と素直に寛解してしまった。
これには彼女も驚いたようで新たな告白?をされた。
「実はもう10年来脚が痺れていて歩くのが辛いんです」
腰から下が辛いが、特にひどいのは下腿部から足裏にかけて。
整形外科では「脊柱管狭窄症で手術すれば治るかも? まぁ歳だから」という典型的な解答しか得られない。
なにはともあれ、そこからは脚の痺れの治療に移行となった。
10年以上もまともな治療も整体もされずに放置された症状である。神経が回復するのはそれなりに時間がかかる。しかも、成長期でもない老婆であるから仕方ない。
「まぁ歳だからねぇ」(これがこの台詞の正しい使い方だろう)
なにがさて、1年ほども通院されただろうか、こちらの分析を良く理解され、なによりも信頼をしてくださって真面目に通院してくださった成果は当たり前に出る。
今はもう脚に痺れはない。
「この歳で本当に治るなんて信じられない!」と満面の笑顔。
結局、治療の過程で飲んでいた薬は全て必要がないことが分かったのでやめた。
体の不調はほとんどないが今では月に一度、私に会いにきてくれる(笑)
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